「92パーセントの確率で本塁打」を好捕 上原浩治を救った同僚の超美技

あわや本塁打という大飛球を中堅手がフェンス際でジャンピング好捕

 カブスの上原浩治投手が4日(日本時間5日)の敵地カージナルス戦に登板し、7回を3者凡退に仕留めて移籍後初ホールドを記録した。2-1と1点リードの7回に2番手で登板。結果は3者凡退だったが、チームメイトの守備に救われた。

 1死後に迎えた9番アダムスの当たりはセンターへの大飛球。あわや長打かと思われたが、中堅を守るアルモラがフェンス際でスーパーキャッチを披露し、同点のピンチを切り抜けた。MLBのデータ解析システム「スタッツキャスト」では、「アルモラの好捕がなければ、92パーセントの確率で本塁打になっていた」と分析している。

 3日に42歳の誕生日を迎えた日本人右腕は、7回1死走者なしで迎えたアダムスに投じた4球目を完璧に捉えられた。グングン伸びる打球を阻んだのは、中堅アルモラのジャンピングスーパーキャッチ。シカゴで試合を中継した米テレビ局「CSN」の実況は「アルモラがアダムスの同点弾を奪った」と絶叫するほどだった。

 ビデオ再生では中堅フェンスの真上に落下したように見えた大飛球。スタッツキャストの公式ツイッターによると、アダムスの打球の初速は時速106マイル(約170キロ)、発射角は34度だったそうだ。2015年のスタッツキャスト導入以来、同様の打球は92パーセント(22本)が本塁打になっていたという。残りの2本はセンター方向の当たりでフェンスギリギリでキャッチされている、というデータを紹介している。

 同僚のスーパープレーで、まさに九死に一生を得た上原は、自身のツイッターで「今日も痺れました」と心境を綴った。アルモラの美技は、移籍後初ホールドをマークした上原だけではなく、観る者すべてを痺れさせたに違いない。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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