育成選手にも夢… 鷹・千賀は入団時から111倍の3億円、甲斐も40倍超の1.1億円に
23日に契約更改交渉を行い、1億4000万円増の3億円でサインした千賀
ソフトバンクの千賀滉大投手が23日、ヤフオクドーム内の球団事務所で契約更改交渉を行い、今季の年俸1億6000万円から1億4000万円増の年俸3億円(金額は推定)で契約を更改した。更改交渉後の会見では「最大限の評価をしていただきました。1年間責任感持って過ごさないといけないなと思いました。大きな評価をしていただきました」と語った。
2010年の育成ドラフト4巡目で愛知の蒲郡高からソフトバンクに入団した千賀。入団当初の年俸は育成選手の最低保障(当時)である270万円だった。2年目の2012年に支配下となり年俸は440万円に。2013年にはセットアッパーとして51試合に登板し、650万円から3300万円へと大幅増を勝ち取った。
2016年に先発として初の2桁勝利となる12勝をマークすると、そのオフに2500万円から6500万円にジャンプアップ。そこから4年連続で2桁勝利を達成すると、1億2500万円、1億6000万円、そして一気に3億円へと駆け上がった。入団1年目の年俸270万円から10年で実に約111倍となった。
また、千賀のあとに契約更改交渉を行った甲斐拓也捕手も4500万円増の年俸1億1000万円でサイン。球団では城島健司氏以来となる生え抜き捕手の1億円キャッチャーとなり、育成出身捕手では球界初の1億円プレーヤーに。千賀同様に育成選手時代は年俸270万円。1軍に定着したのは2017年で900万円から4000万円→6500万円→1億1000万円と、育成時代から年俸は40倍超になった。
育成から球界を代表する投手、捕手に上り詰めた千賀と甲斐。育成出身選手での史上最高年俸は元巨人の山口鉄也投手の3億2000万円。来季の活躍次第だが、千賀がこれを超えて育成出身選手として史上最高年俸となる可能性は高いだろう。
(Full-Count編集部)