過熱する田中将大の去就報道にヤ軍監督が懸念「邪魔にならなければいい」
開幕直後に再燃した田中の去就報道
先日からニューヨークメディアの間で話題となった田中将大投手とヤンキースの来季以降の契約問題について、田中本人が言及を避けたことをMLB公式サイトが伝えている。
2014年にヤンキースと7年総額1億5500万ドル(約172億円)の大型契約を結んだ田中は今季契約4年目を迎えた。そしてこのシーズン終了後には残りの契約を破棄してフリーエージェント(FA)となれる「オプトアウト」の権利を保持している。これにより、現地ではシーズン前から田中がその権利を行使するかどうかについて熱視線が注がれていた。
これについて先日、地元紙「デイリー・ニュース」が関係者の話として、田中が契約を破棄した場合にヤンキース側が再契約に動かない方針だとレポート。直後、今度は米紙「ニューヨーク・ポスト」が「ヤンキースはタナカに対してオプトアウトに関して最後通告を出してはいない」と「デイリー・ニュース」の報道を否定した。
同紙は記事の中で「ヤンキースは、エースであるマサヒロ・タナカが今季終了後にオプトアウトしFAとなった場合、引き留めをしないという一報を否定した」とレポート。ランディー・レヴァイン球団社長の「そんな話は聞いていない」とのコメントも紹介した。
これを受け、MLB公式サイトでは田中の反応をレポートしており、本人がオプトアウトについて改めて言及を避けた様子を紹介。本人は契約問題が投球に影響を与えることはないとの姿勢を示している。
また、MLB公式サイトはヤンキースのジラルディ監督が「登板に集中して実力通りのピッチングをすれば、いずれにせよ彼にとっていい状況になるだろう。(契約の話にだけ)注目してほしくない。彼の邪魔にならなければいいが、何でも上手に対処するから(大丈夫だろう)」と語ったことも紹介している。
田中サイドがどのような決断を下すにせよ、今季、結果を残さなければ、明るい未来は見えてこない。今後も持ち上がるであろう去就報道の中で、いかにマウンドに集中するか。来季以降の話題が高まる状況を乗り越え、開幕戦の黒星発進から巻き返すことに期待したい。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count