6連勝で巨人と同率首位の広島 緒方監督「しっかりウチの野球ができている」
2年目・岡田の好投で開幕2戦目から1分け挟む6連勝
広島は8日、マツダスタジアムで行われたヤクルト戦に2-1で勝利し、開幕2戦目から続く引き分けを挟んでの連勝を「6」に伸ばした。緒方監督は「いい戦い方ができている。しっかりウチの野球ができているので、明日からもまた頑張りたい」と、明るい表情で試合を振り返った。
先発の岡田が9回途中1失点で今季初勝利。プロ初完封こそ逃したが、前夜の加藤に続く若手の好投だった。緒方監督は「開幕 2戦目で試合を作れなかった悔しさがあったと思うが、この一週間でしっかり調整してくれた。たいしたものだ」と感服した様子だった。
8回を投げて投球数は120球を超えていたが、9回も岡田をマウンドに上げた。「完封というよりも、あそこまでいったら投げ切ってほしかった」と指揮官は振り返ったが、1死から二塁打と四球で一、二塁のピンチを迎えたところでジャクソンと交代した。
9回のセーブシチュエーションで中﨑を起用しなかったことについては、「今日の継投は、8回からなら今村、9回はジャクソンと決めていた」と説明し、「明日からはまた、最後は中﨑に頑張ってもらう」と、守護神交代は否定した。
「今日もキク(菊池)や広輔(田中)、新井と守りが良かった。岡田は野手陣にも感謝しないといけないね」と、指揮官はバックの守りも評価し、「あとは何より石原でしょう。打者の裏の裏をかく、本当にいいリードをしてくれた」と、頼れるベテランに感謝していた。
この日の勝利で、チームは雨天ノーゲームとなった巨人と並んで、今季初めて首位に立った。3カード連続勝ち越しで開幕ダッシュに成功したチームは、リーグ連覇に向けて順調に滑り出した。
【了】
大久保泰伸●文 text by Yasunobu Okubo