創設1年目独立Lの滋賀ユナイテッドが黒星発進 桑田真澄氏の声援届かず

滋賀県初のプロ野球チーム、雨天の中も2253人のファン集まる

 滋賀県初のプロ野球チーム、ルートインBCリーグの滋賀ユナイテッドが8日、滋賀県大津市の皇子山球場で福井ミラクルエレファンツと球団創設以来初めてとなる開幕戦を戦った。結果は4-7で黒星を喫したが、今後につながる大きな一歩を踏み出した。

 朝から断続的に小雨が降るあいにくの天気の中、早くから地元ファンが押し寄せた。オープニングセレモニーではBCリーグの村山哲二代表、滋賀県の三日月大造知事が祝辞を述べ、滋賀ユナイテッドの鈴木信哉社長が開幕の決意を客席のファンに届けた。

 滋賀の先発投手は、地元びわこ成蹊スポーツ大出身の鈴木志廣投手。大学3年時にクモ膜下出血に倒れるも、奇跡の復活を遂げた193㎝の大型投手だ。対する福井は、2年目の濱田俊之が先発を務めた。

 初回、鈴木はいきなり先頭打者に四球を与えるなど制球が不安定だったが、荒れ球が奏功。福井打線に狙いを絞らせなかった。しかし、3回に四球と味方失策が絡んで1失点。すると、直後の攻撃で、滋賀はキャプテンの「9番・遊撃」北本亘がチーム初安打となる右翼線三塁打を放った。この1打から四球と犠飛をはさむ3連打で3点を奪い、一気に逆転。球場は大きく沸いた。

 5回にも滋賀は「5番・左翼」杉本拓哉の右タイムリーで1点を追加。だが、6回に鈴木が3四死球と崩れ、1死満塁としたところで、9番・荒道に走者一掃の右中間三塁打を浴びて降板。後続も打たれ、この回に一挙6点を奪われ、逆転を許した。

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