ダルビッシュ初黒星も修正能力を発揮 6回1失点で今季初QSの好投

プレートの踏み位置変えて制球向上、6回の危機を1失点でしのぐも白星お預け

 レンジャーズのダルビッシュ有投手は8日(日本時間9日)、本拠地でのアスレチックス戦に先発し、6回1失点(自責1)と好投したが初黒星を喫した。この日はアスレチックス先発グレイブマンが7回までノーヒットノーランの快投披露。ダルビッシュも荒れた開幕戦から制球を改善し、今季初のクオリティスタート(6回以上を投げて自責3以下、QS)と好投したが、打線が沈黙。白星こそつかなかったが、次につながる内容となった。

 自身初となるメジャー開幕投手を任された1日(同2日)インディアンス戦では5四球2暴投と制球を乱し、チームを勝利へ導けず。制球力改善のため、開幕戦では一塁側を踏んでいたプレート位置を三塁側に戻すと、早速成果が現れた。

 初回、先頭セミアンにストレートの四球を与えたが、後続3人を打ち取った。2回には1死からラウリーの中前打、3回には再びセミアンへの四球、4回には再びラウリーの中前打と、毎回走者を背負ったが、後続をつなげずに失点を許さなかった。

 5回には1死からデービスに右越え二塁打を浴びたが、直後に二塁手オドルとの好連係で牽制プレーを成功させ、失点のピンチを切り抜けた。

 だが、6回に先頭から四球、左翼への二塁打で無死二、三塁のピンチを迎える。続くデービスを一ゴロで1死としたが、ボートの二ゴロの間に三塁走者が帰って1失点。最後は、この日2安打を許していたラウリーを遊ゴロに仕留め、最少失点で切り抜けた。

 6回を投げて4安打3四球5奪三振で1失点、97球(61ストライク)で投げ終えて降板した。防御率は3.65。四球で走者をためる場面もあったが、大量失点のピンチに落ち着いて対処。内容のある投球で最少失点に抑えた。

 初勝利に相応しい登板だったが、アスレチックス先発ブレグマンがそれを凌ぐ快投を披露。7回2死からナポリにソロ弾を許すまで、ノーヒットノーランを続けた。

 試合は中継ぎ陣が失点を重ねて、1-6で敗戦。前日今季初勝利を飾ったチームは連勝して勢いに乗りたかったが叶わなかった。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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