岩隈久志、6回1失点も初勝利消えた…マ軍が9回に7失点大逆転サヨナラ負け
6回をわずか89球、失点は2回に浴びたソロ弾だけ
マリナーズ岩隈久志投手は9日(日本時間10日)、敵地でのエンゼルス戦に先発し、6回をわずか2安打1失点、2奪三振3四球の快投を見せたが、チームは9回にサヨナラ負けを喫し、初勝利を逃した。打線の大量援護を受けたが、9回に中継ぎ陣が捕まって逆転負け。開幕ダッシュにつまづいたチームは1勝6敗と大きく出遅れた。
岩隈らしい打たせて取るピッチングだった。初回にエンゼルス先発シューメーカーのボークで1点を先制。岩隈は2回に先頭シモンズに左翼ソロ弾を許して同点とされるが、直後の3回にカノが今季1号3ランで突き放した。打線は、5回にもカノの2点二塁打などで3点を追加。勝利に向けて大きな援護を与えてくれた。
マウンド上の岩隈は、低めにボールを集める投球でエンゼルス打線に付け入る隙を与えず。3回、4回と四球で走者を出したが二塁は踏ませず。5回を3者凡退とした後、6回1死から安打と暴投で得点圏に走者を進めたが、落ち着いた投球でトラウトを左飛、プホルスを遊ゴロに仕留め、失点しなかった。
6回を投げて89球(54ストライク)。防御率は2.25。7回からマウンドをリリーフ陣に託した。
チームは終盤も得点を重ねたが、6点リードで9回のマウンドに上がったフィエンが炎上。先頭プホルスにソロ弾を許すと、2四球と安打で無死満塁として降板。マリナーズのサービス監督は、たまらず守護神ディアスを投入するも2死は簡単に奪ったものの、エスコバルの二塁打で2点を献上。ここから2四球で2死満塁としたところでプホルスに同点の右前打、最後はペニントンの右前打で逆転サヨナラ負け。9回に一気に7点を奪われる大波乱で、岩隈の初勝利が消えた。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count