鷹・内川「初めての経験で嬉しく思っている」大幅1.5億円ダウンで闘志メラメラ?

契約更改に臨んだソフトバンク・内川聖一【写真:藤浦一都】
契約更改に臨んだソフトバンク・内川聖一【写真:藤浦一都】

来季年俸2.5億円でサイン、打撃不振も「自分の人生にとってはプラス」

 ソフトバンクの内川聖一内野手が26日、ヤフオクドーム内の球団事務所で契約更改交渉に臨んだ。2年契約の満了を受け、新たな契約形態が注目されたが、1億5000万円減となる年俸2億5000万円での単年契約でサインした。(金額は推定)

 今季の内川は137試合に出場し、打率.256、12本塁打、41打点。球団からは「ケガなく1年間やってくれた」との評価をもらいながらも、提示されたのは限度額40%に近い38%の減額だった。「2%残してくれたことは球団からの愛情。それに対して来年お返しができるように」とすでに気持ちは来季に向いている。

「大幅なダウンといってももらっているのは大きな額なので。それは今まで僕がやってきたことの証だと思うし、2%残してくれたのも全力でやってきたことへの気持ちだと思う」と語る内川。さらに「そんなに悲観的にはなってないですよ。(大幅減という)初めての経験をさせてもらって嬉しく思っているくらいです」と続けた。

 初受賞となったゴールデングラブ賞については「1年間ケガしなかったご褒美」と表現したが、「どうしても打つことが先行しての内川聖一なので、打つことの数字については悔しさしかない」とした。それでも「ヒットを打つことがこんなに楽しいのか、と子供の頃の感覚を思い出した」とも語り「打てなかったことはチームにとっても給料の面にとってもマイナスですが、僕の人生にとってはプラス」と言い切った。

 来季については「例年と変わらず、ケガせずにいい成績を出したいというだけ。それ以上でも以下でもない。自分が持っているものを100%出し切る準備ができればいい」と、ベテランらしく落ち着いた表情で語った。

(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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