田中将大、“不良債権男”ら大型契約ラッシュが9位 10年代ヤ軍の象徴的出来事TOP10
カノのマリナーズ移籍により、田中、エルズベリーら複数選手と大型契約を結んだ
田中将大投手がヤンキースと大型契約を結んだ2013年オフ、チームは激しく動いた。米メディア「ノースジャージー・コム」は「ここ10年間のヤンキースを象徴する出来事TOP10」を発表し、9位にこの“激動のオフ”を挙げている。
記事では「ロビンソン・カノを失った後の大型契約」として詳報。「2013年のシーズン後、ヤンキースはロビンソン・カノと再契約すると思われていたが、彼らの二塁手はシアトル・マリナーズと10年2億4000万ドル(約262億円)という巨額の契約で合意した」と振り返った。
チームの中核をなすとみられたカノを失ったことによってヤンキースに金銭的余裕が生まれた。記事では、結果はどうであれ複数のFA選手獲得が可能になったと説明。「マサヒロ・タナカに1億5500万ドル(約169億円)、ブライアン・マッキャンに8500万ドル(約93億円)、カルロス・ベルトランに4500万ドル(約49億円)と巨額の投資を行った」と伝えている。
同年オフにはレッドソックスの切り込み隊長だったジャコビー・エルズベリー外野手と7年1億5300万ドル(約167億円)で契約。契約の際、既にコストパフォーマンスの良い中堅手ブレット・ガードナーがいたことや現在も球団と金銭トラブルになっていることを踏まえ、エルズベリーとの契約を「今でもヤンキースを苦しめている。球団史上最も悔やまれる契約」と表している。
田中を筆頭に投資に見合う契約もあれば、結果的に球団を悩ませているエルズベリーのような“失敗”もあった2013年オフ。結果は明暗分かれたが、この年の“大型契約祭り”はファンの印象に強く残っているようだ。
(Full-Count編集部)