ハム村田4回1失点で初勝利逃すも、吉井コーチ「次も先発でいってもらう」
NPB初白星へ「次は5回、6回投げられるようにしたい」
今季日本球界に復帰した日本ハムの村田透投手が13日、本拠地ソフトバンク戦(札幌ドーム)で初先発した。4回まで2安打1失点と好投していたが、球数が88球とかさんだため降板。NPB初先発初勝利はお預けとなった。
中継ぎとして開幕1軍入りして2試合に登板後、先発起用を告げられたのは5日前だった。準備期間が短かったため、交代は80球が目安だった。3回までは4四球を与えながらも無安打。2巡目に入った4回に2安打と1四球で1点を失った。
「もうちょっと行きたかったですけど、ボール、ボールとなったので仕方ないかな。ある程度試合を作れた満足感? あるかもしれないけど、それ以上に清水が自分の良さを引き出すリードをしてくれ、みんなが点を取ってくれたことに感謝しかないです」
ドラフト1巡目で入団した巨人で結果を残せず、11年に米国に渡った苦労人は、感謝の言葉を口にした。
栗山英樹監督は「今日のヒーローは村田。長いイニングを投げる準備をさせてなくて申し訳なかった」と試合後、真っ先に31歳右腕を讃えた。吉井理人投手コーチは「次も先発でいってもらう」と明言した。
「次は5回、6回投げられるようにしたい」と話した村田。巨人でプロ野球人生をスタートしてから10年目、NPB初白星をつかむチャンスはまだまだ残っている。
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石川加奈子●文 text by Kanako Ishikawa