田中将大、10者連続凡退を含む7回途中5安打3失点 1勝目の権利持ち降板
初回に先制2ランを許すが中盤から復調、7回途中に1点差とされる
今季初勝利を目指すヤンキース田中将大投手が14日(日本時間15日)、本拠地でのカージナルス戦に先発し、6回1/3を1被弾を含む5安打5奪三振2四球で3失点(自責3)。103球(68ストライク)を投げ、1点リードのまま勝利投手の権利を持って降板した。
今季はここまで2戦に先発し、0勝1敗、防御率11.74とエースたる姿を見せられなかった。この日も初回に1死1塁からカーペンターに内角シンカーを右翼席に飛び込む2ランとされ、先制を許した。だが、直後の攻撃で、先頭ガードナーが四球を選ぶと、続くカストロが右中間に同点2ランを運び、勝負を振り出しに戻してくれた。さらに、2回1死から、この日先発マスクを被ったローマインが右中間へ勝ち越しソロ。バットで田中を援護した。
3回に2死からディアスの二塁打、カーペンターへの四球で一、二塁としながらも無失点で切り抜けると、徐々に調子を上げた。4回から低めの制球が決まりはじめ、代名詞とも言えるスプリットが効果を発揮。4回はわずか8球で3者凡退。5回も12球で3者凡退。6回も8球で3者凡退。7回先頭アダムスが打ち損なった打球が守備シフトの逆をつく不運な内野安打になるまで、3回最後の打者から10者連続凡退とした。
7回無死一塁からモリーナを遊ゴロに仕留めた後、ペラルタに四球を与えて、1死一、二塁。ここで続くグリチャックを1ボール2ストライクと追い込んだが、6球目が左翼線へのタイムリー二塁打に。1点差に追い上げられたところで降板。なおも1死二、三塁だったが、マウンドを継いだ2番手クリッパードが無失点に抑える好救援でリードを守った。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count