MLB初女性GMに最も近い人物は、野茂ドジャース“移籍”の影の仕掛け人!?
現地メディアがヤンキースGM補佐、アフターマン氏を特集
毎年4月15日はメジャーリーグにとって特別な1日だ。この日は“ジャッキー・ロビンソン・デー”と呼ばれ、アフリカ系アメリカ人初のメジャー選手が誕生した日。その選手の名前はもちろん、ジャッキー・ロビンソンだ。かつては白人しかプレーすることを許されなかったメジャーリーグだが、1947年にブルックリン・ドジャースでデビューたロビンソンを皮切りに、今では様々な人種の選手たちがプレーしている。
MLB公式サイトによれば、今季メジャー開幕ロースター(故障者リスト入り選手も含む)に名を連ねた選手の約29.8パーセントにあたる259選手が、アメリカ合衆国以外の国や地域で生まれた選手だという。急ピッチで国際化が進み、LGBT(性的少数者)への理解も深める活動が進むメジャーで、ありそうでまだ実現していないのが女性GMの誕生だ。
現在コミッショナー・オフィスの幹部に名を連ねるキム・アン氏は、これまでパドレスなど4球団で5度、GM候補として面接に臨んだが、初の女性GM誕生には至らなかった。その他にも候補者はいるのだろうか? 米スポーツ専門局「ESPN」公式サイトでは、もう1人の候補者、ヤンキースでGM補佐を務めるジーン・アフターマン氏について特集記事を組んでいる。
記事では、ヤンキースのキャッシュマンGMが「ヤンキースのコンプライアンス責任者であり参謀」と敬意を払い、「私にできて、彼女にできないわけがない」とGM候補に“全面押し”するアフターマン氏の経歴や人となりについて紹介している。その中でも興味深いのは、1995年にメジャーデビューし、アメリカを席巻した野茂英雄氏のドジャース移籍の舞台裏では、アフターマン氏が影の仕掛け人として動いていた、というのだ。