新選手会長の田中広、2桁本塁打途切れた長野、11年目の堂林…広島の20年復活候補は?
昨年堂林は9月に5年ぶりサヨナラ打、長野は9月に打率.313と調子を戻した
2016年からセ・リーグ3連覇も、昨年は4位に沈んだ広島。緒方孝市氏が監督を退任して佐々岡真司氏が就任した今季、レギュラー争いも1からのスタートになりそうだ。ここでは2020年のカムバックに期待がかかる選手たちを取り上げたい。
○長野久義外野手(35歳)
新人王(2010年)、首位打者(11年)、最多安打(12年)を獲得した巨人のスターが、FA移籍した丸佳浩の人的補償として昨季加入した。しかし、72試合出場で打率.250、5本塁打、0盗塁。ルーキーからの2桁本塁打は9年連続で途絶えた。ただ、8月にバティスタがドーピング違反で出場停止になり、出場機会を確保すると調子を上げ、9月には打率.313をマークしたのは好材料。今季はまだまだ衰えない姿をアピールしたい。
○田中広輔内野手(30歳)
2016から3年連続フルイニング出場でリーグ3連覇に貢献した。2017年は打率.290、35盗塁で盗塁王に輝く活躍だった。しかし、昨季は打撃不振に陥り、フルイニング出場が635試合、連続出場が636試合でストップ。93試合で打率.193、8盗塁に終わった。今季は選手会長に就任、小園とのレギュラー争いに挑む。
○堂林翔太内野手(28歳)
2009年の夏の甲子園を中京大中京高の4番エースとして制覇し、ドラフト2位で入団した。入団3年目の2012年開幕戦で1軍デビューすると、全試合に出場してチーム最多の14本塁打。オフには野村謙二郎監督(当時)の背番号「7」を受け継いだが、12年の成績を超えられずにいる。昨季は28試出場に終わったが、9月には5年ぶりのサヨナラヒットも放った。佐々岡新監督となり、プロ11年目は勝負の1年となる。
○薮田和樹投手(27歳)
亜大から2014年ドラフト2位で入団。3年目の2017年に38登板(15先発)で15勝3敗、防御率2.58とブレークし、最高勝率に輝いた右腕。しかし、2018年は9登板(4先発)で2勝1敗、防御率5.74、昨季は4登板(2先発)で0勝2敗、防御率9.24に終わった。2年間で39回1/3を投げて42四球の制球難を改善して再起を図りたい。
○岡田明丈投手(26歳)
大商大から2015年ドラフト1位で入団。1年目から先発ローテーションに定着して日本シリーズでも好投し、2017年には24登板(22先発)で、12勝5敗、防御率4.00と活躍した。しかし昨季はプロ入り最少の3登板(2先発)に終わり、防御率は14.14。巻き返しなるか。
(Full-Count編集部)