ダルビッシュを襲った“魔の6回” 指揮官は「先頭打者への四球が…」
5回までは1安打無失点の快投から急転、まさかの2敗目
レンジャーズのダルビッシュ有投手は18日(日本時間19日)、敵地でのアスレチックス戦で今季2敗目(1勝)を喫した。5回まで1安打無失点と快投したが、味方が2点先制した直後の6回に突如調子を崩して4失点。バニスター監督は「先頭打者への四球が困難な状況を招く」と、乱調のエースを振り返った。球団公式サイトが伝えている。
この日は初回からテンポよく球数少なくアウトを重ねた。3回1死からマックスウェルに右前打されるまで7者連続凡退。4回と5回も3者凡退とすると、6回表に打線が2点を先制。自身2度目の完封勝利もあるかと思われた直後、6回裏に捕まった。
先頭プルーフに四球を与えると、1死からロサレスに2点弾を浴びて同点。さらに、二塁打と四球で畳みかけられ、1死一、二塁としたところで降板した。その後、2番手バーネットが犠飛、3番手アルバレスが適時打を許して、ダルビッシュの残した2走者が生還。瞬く間に4点を失って敗戦投手となった。
バニスター監督はダルビッシュを続投させなかったことについて「チームのNO1投手にあの状況を切り抜けるチャンスはあげたかったが、あの回はすでに26球を投げていたし、続投させるボールの状態ではなかった」と話したそうだ。
また、6回から突如調子を崩したことについて「先頭打者への四球が困難な状況を招く」と指摘。プルーフへの四球が全てだったという見解を明かした上で、そこからの投球は「積極さを失ったとは言いたくないが、ボールの感覚を失ったのだろう」と話したという。
素晴らしい5イニングの快投が、“魔の6回”に要した26球でかき消されてしまった2敗目。ダルビッシュ自身はもちろんだが、開幕ダッシュに失敗し、地区最下位に沈むチームにとって手痛い敗戦となってしまった。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count