田中将大、本領発揮で2連勝 味方への感謝も忘れず「好守備に助けられた」
今季初の中4日で7回1失点の好投、“逆襲”へ「しっかり投げていくだけ」
ヤンキースの田中将大投手は19日(日本時間20日)、本拠地でのホワイトソックス戦で先発し、7回6安打1失点6奪三振2四球で自身2連勝を飾った。味方の大量援護もあり、今季初の中4日のマウンドで危なげない投球。前日に連勝が「8」で止まっていたヤンキースは9-1で勝利した。今季2勝目(1敗)を挙げたエース右腕は、味方の好守備にも感謝した。
田中は初回、3者凡退の好スタート。しかし、2点の援護をもらった2回は先頭のアブレイユに二塁打を浴び、ガルシアは四球で無死一、二塁される。ここでアッシュは遊ゴロ。ショートバウンドで打球を処理した遊撃トレイエスが、二塁に送ると、カストロは三塁へと転送。走者2人をアウトにする併殺で2死一塁とピンチを脱し、田中は続くサンチェスを三ゴロに打ち取った。
試合後のTVインタビューに答えた田中は「慎重になったというよりは、自分自身が安定してなかったことろが一番でした」と立ち上がりを振り返り、2回の場面について「味方の好守備にも助けられて、何とか踏ん張れたところが大きかったですね」とチームメートに感謝した。
味方打線が着々と追加点を奪う中、田中は4回に2本の二塁打で1点を返されるも、追加点は許さない。5回はストライク先行で9球で3者凡退。6回は1死から連打を許すも、ここでも味方の好守もあり2点目は与えない。7回は先頭サンチェスに二塁打を浴びたが、ナルバエスは一ゴロ。1死三塁となってからギアを上げ、ガルシア、サラディーノは連続空振り三振。7点のリードを守って降板した。
96球を投げてストライクは63球。田中は「ストライク先行でいけたらいいなという気持ちはあったんですけど、なかなかうまくいかなかったところありましたけど、そんな中でテンポよく打たせられたところもありました」と納得の表情。開幕から3試合連続ですっきりしない投球となっていたが、この日はエースらしい安定感のある投球だった。
もっとも、防御率はまだ6.00。田中は今後へ向けて「少しでもいい投球ができるように準備して、ゲームで出して、しっかり投げていくだけです」と誓った。シーズンはスタートしたばかり。ここから“逆襲”が始まる。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count