16年世界一のカブス、FA市場“静観”に米メディア疑問 「FAのことを忘れてしまったのか」
2016年には108年ぶりに世界一も「それが更に悪化する可能性もある」
メジャーリーグは2020年シーズンに向け各球団は様々な補強を行っている。ヤンキースは9年総額3億2400万ドル(約354億円)でゲリット・コール投手を、日本人ではレッズが秋山翔吾外野手を獲得するなど活発な動きを見せている。そんな中、米メディアは“沈黙”を続けるカブスに疑問符を投げかけている。
米メディア「ザ・リンガー」は「カブスはフリーエージェントのこと忘れてしまったのか」との見出しで、ここまで補強を行っていないカブスに注目。2016年に108年ぶりとなるワールドシリーズ制覇を達成したが「それが更に悪化する可能性もある」と、再び世界一から遠ざかる可能性があることを危惧している。
2016年はアリエッタ、レスターら4投手が15勝をあげるなどチームは103勝を挙げる怒涛の勢いで世界一に輝いたが記事では「ワールドシリーズ制覇の後に、カブスは、フリーエージェントに関して不名誉な動きを見せ始めた」と伝えている。
ナ・リーグ中地区で最も人気があり、資金も豊富の球団だが、その後はFA市場で成果を上げられなかったことを言及。そして今オフも「この冬、メジャーリーグレベルの契約を行ったフリーエージェントは0である」と、補強を行わないカブスに疑問符を投げかけている。
2016年以降にFAで獲得した選手の中が結果を残していないことを指摘。17年の上原浩治は42歳の年齢で49試合に登板したが3勝4敗、2セーブ、14ホールド、防御率3.98の成績で「彼は新人時代以来の最悪なシーズンで、翌年には日本へ帰ってしまった」とし、18年のダルビッシュについても「名声と値段から期待されたほどのエース級の働きはしていない」と、成功したとは言い切れないようだ。
FAで補強を行わないならトレードでの強化もあるが、若手有望選手がいないため大物の獲得は厳しいとみている。“迷走”するカブスに向け最後には「彼らがどうやって、またワールドシリーズを制覇しようとしているか分からない。今回のタイトル無しの期間が再び108年になる前に、フリーエージェントでチームの強化することが最も簡単な方法であるはずだ」とアドバイスを送っていた。
(Full-Count編集部)