楽天、緊急事態を乗り越え貯金9 梨田監督は救援陣称賛「よく投げてくれた」

岸が登板回避も戸村が好投、救援陣も4人でリード死守「守りきれたのは大きい」

 楽天がソフトバンクに勝ち越し、貯金を9に伸ばした。先発予定だった岸が試合開始直前に腰の痛みで登板回避となる緊急事態だったが、代役で先発した戸村が6回途中まで無失点に抑える好投。戸村の後を福山、森原、ハーマン、松井裕のリレーでリードを守りきり、梨田昌孝監督は「昨日みたいにガンガン打っていくことはそうない。2点を守りきれたのは大きい」と選手の奮闘をたたえた。

「外で遠投もして、ブルペンで投げているのもモニターで見てた。突如、腰に違和感があると。本人には行く意志はあったみたいだけど。本当に急遽だった」と指揮官。突然の先発変更という悪条件の中で、戸村がゼロを並べて試合を作ると、打線が4回に援護する。先頭の茂木が右中間を破る二塁打で出塁すると、続くペゲーロも右中間を破り、適時二塁打で先制。なおも一、二塁でアマダーが左前適時打を放って2点をリードした。

 戸村は連続四球で6回無死一、二塁としたところで降板となったが、後を受けた福山がデスパイネを三ゴロ併殺、明石を見逃し三振に切る好リリーフ。ハーマンは1点を失ったものの、守護神の松井裕が8回2死二、三塁から登板し、ソフトバンクの反撃を凌いだ。指揮官は「サブがよく断ち切ってくれた。松井も初めての回跨ぎでよく投げてくれた」と笑顔だった。

【了】

福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani

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