ダルビッシュ、2被弾も今季最長8回113球で2失点の快投 2勝目の権利持ち降板
2被弾以外は危なげない投球、味方打線が逆転し2点のリードで降板
レンジャーズのダルビッシュ有投手は23日(日本時間24日)、本拠地でのロイヤルズ戦に先発し、今季最長&最多となる8回で5安打2失点8奪三振1四球の好投で2勝目(2敗)を挙げた。3回に2者連続のソロ本塁打を浴びたが、味方打線が逆転。ダルビッシュはストライク率70%と制球が良く、2被弾以外は危なげない投球で快投した。レンジャーズは5-2で勝利し、本拠地でロイヤルズに4連勝してスイープ(カード全勝)した。
ダルビッシュは初回、2死からボニファシオにライト前ヒットを浴びたが、ホズマーはニゴロ。2回は2死からエスコバーに四球を与えるも、モスは遊ゴロに打ち取った。
3回も2死を奪ったが、続くムスタカスには内角へのカットボールを捉えられ、ライトスタンドへライナーで運ばれて先制を許す。続くボニファシオには外角を狙ったスライダーが甘く入り、レフトへの2者連続本塁打。2点目を失った。続くホズマーにはセンター前ヒットを許したものの、カスバートは二飛に仕留めた。
しかし、レンジャーズはその裏にアンドラスのタイムリーで1点を返す。ダルビッシュは4回、2三振を奪うなど初めての3者凡退に抑えた。すると、レンジャーズはその裏に4四死球で同点に追いつく。制球を乱した相手先発ハメルは降板。2番手アレクサンダーの前にゴメスは遊ゴロに倒れたが、三塁走者のギャロが生還して逆転に成功した。
ダルビッシュは5回、2イニング連続の3者凡退に抑える。6回は先頭ボニファシオを96マイル(約155キロ)の速球で空振り三振で8打者連続アウト。ホズマーには97マイル(約156キロ)の直球をセンター前に運ばれるも、続くカスバートは二ゴロ併殺打。この回も結果的に3人で攻撃を終わらせた。
レンジャーズはその裏、ギャロのソロ弾で1点を追加。ダルビッシュは7回、2死から最後はモスを大きく変化するカーブで空振り三振に仕留め、3者凡退に仕留めると、99球で8回も続投。先頭ブテラは中飛。マリーフィールドには粘られるも、8球目のスライダーで見逃し三振。最後は先制弾を許したムスタカスを二ゴロに仕留め、盛大な「ユーイング」を浴びながらこの回限りで降板となった。
この日は今季最長の8イニングを投げ、同最多の113球でストライクは79球。ストライク率は約70%とストライク先行の投球で、防御率は3.03となった。今季、ルクロイとコンビを組んだ試合では17回2/3で7失点。チリノスとは15イニングで2失点となっている。
レンジャーズは8回にもチリノスのソロ弾で1点を加えると、9回はブッシュが抑えて5-2で勝利。4連勝として、ダルビッシュに2勝目がついた。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count