ロバーツ監督が不調・前田健太にアドバイス カギは「カット」と米報道
指揮官はフォーシーム一辺倒の投球を懸念
22日(日本時間23日)に敵地でのダイヤモンドバックス戦で、自己ワースト4被弾を含む5回9安打6失点という大乱調だったドジャース前田健太投手。メジャー1年目だった昨季はチームの勝ち頭となる16勝をマークしたものの、今季は開幕から不調続きで防御率は8.05となってしまった。地元メディアには“配置転換”の可能性も取り沙汰される右腕だが、23日(同24日)の試合前にロバーツ監督と話し合いを持ったそうだ。球団公式サイトが伝えている。
記事によれば、ロバーツ監督は「私が思う改善法を提案してみた」と話したそうだ。指揮官は、前田の投球がフォーシーム一辺倒になっていることを懸念。ダイヤモンドバックス戦で浴びた4本塁打のうち3本は高く浮いたフォーシームを捉えられた。監督は「ケンタはもっと球を低めに集め、球速に幅を持たせた投球ができる」とし、同時に前田の意見にも耳を傾けたという。
その上で、スプリングトレーニングで左打者を相手に試していたカットボールに注目。記事によれば、ダイヤモンドバックス戦では2球しか投げていなかったというが、ロバーツ監督は「次戦ではカットがカギになるかもしれない」と明かしたそうだ。
思い通りの投球ができず結果も伴わない前田は自信をなくしているようにも見える。指揮官も同じ印象を抱いたようで、「すべては自信から始まるものだと思う。実際の投球は副産物のようなもの。我々はケンタに再び自信を持たせなければならない。技術はある。能力もある。腕に問題はない。健康だ。自信があれば、思い通りの投球ができる」とメジャー2年目右腕にアドバイスを送ったそうだ。
親身にアドバイスしてくれる指揮官に応えるためにも、次戦は安定感ある投球でチームを勝利に導きたいところ。前田健太の真価が問われる登板となりそうだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count