バットで捕手殴り20試合出場停止 ベネズエラの前代未聞の大乱闘劇で
9日に行われた試合でバットで相手捕手を殴ったロメロに厳罰が下される
16日(日本時間17日)、ベネズエラのプロ野球リーグは当地のウインターリーグで戦うアギラス・デル・スリアのアレックス・ロメロ外野手に20試合の出場停止処分を科した。相手選手をバットで殴打し、両軍入り乱れる大乱闘劇の原因を作り出していた。
この“事件”は8日(日本時間9日)、アギラスとカリベスの一戦で起こった。アギラスが2-13とリードされて迎えた、8回1死一塁の場面。左打者ロメロに対し、右腕ネスビットが投じた直球はロメロの背後を通過した。
次の瞬間、ロメロは相手捕手ガブリエル・リノに向けてバットを2度も振り下ろし殴った。殴られた捕手も逆上。ミットを投げて応戦すると、両軍がベンチから一斉に飛び出し、入り乱れる激しい大乱闘となった。飛び蹴りや拳で殴る選手も。この乱闘劇で、バットで殴ったロメロら計5選手以上が退場となっていた。
米メディア「NBCスポーツ」は20試合の出場停止処分を受けて「ガブリエル・リノをバットで攻撃したことにより、アレックス・ロメロが20試合の出場停止処分」とする記事を掲載。「ベネズエラのプロ野球リーグは、ロメロに20試合の出場停止処分を下した。(投手の)ネスビットは残りのウインターリーグのポストシーズンで出場停止処分を受けた。2人とも異議を申し立てることができる。この2チームの不和がこれで終わりとなればいいが」とレポートしていた。
(Full-Count編集部)