ハム栗山監督、連敗中に誕生日「声かけていいかなという空気、申し訳ない」
9連敗中に56歳の誕生日「おめでとうと言ってもらったりするけど…」
日本ハムの栗山英樹監督が26日、56歳の誕生日を迎えた。チームは9連敗中と不振から抜け出せていない中でのバースデーに、ソフトバンク戦前の指揮官は「めでたいかは別として、誕生日におめでとうと言ってもらったりするけど、声をかけていいのかなという空気が分かるから、そこは本当に申し訳ないと思う」と語った。
13日のソフトバンク戦(札幌D)から白星に見放されており、苦悩の日々が続いている。昨季の日本一チームが、まさかの出遅れを喫し「選手の必死さは変わらないんだけど、そこに何かを乗せてあげるのはこっちの仕事。それが出来なくて申し訳ないし、イライラする」という。
25日のソフトバンク戦(北九州)に敗れ、4勝17敗の借金13。勝率はついに2割を切った。6年目の松本がプロ初本塁打を含む2塁打と気を吐いたが、空砲となり「剛(松本)のために勝たせてやりたかった。喜びたかっただろうし」と悔やむ。
泥沼から抜け出すキッカケが欲しいところだが、指揮官は「見た目はあのキッカケで、となるけど、実際はそうじゃない。何かキッカケになることが起きたときに、走れるような準備を丁寧にやって、準備が出来た状況で、きっかけが掴めたら、みんな行くはずだと思っている。いつでもいいと思っているけど、それが上手くいっていない」という。
自身56度目の節目の日。そのキッカケを掴むことは出来るだろうか。
【了】
福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani