10連敗から脱出へ―日ハム栗山監督「もう何でもいいな、贅沢は言わない」
26日は56度目誕生日で敗戦も「絶対に諦めないし、信じている」
泥沼の10連敗を喫した日本ハムの栗山英樹監督が27日、強い信念をにじませた。
自身56回目のバースデーと重なった26日のソフトバンク戦(ヤフオクD)に敗れ、自身の就任後ワーストとなる10連敗の屈辱を味わった。27日のソフトバンク戦前に指揮官は「こっちはビハインドになっても、絶対ここを取ったら流れが変わると思ってやっている。常に狙っている。誰かがヒーローになるというより、必死になってガムシャラにやって勝ちにつながるというイメージはあるけど、もう何でもいいな、贅沢は言わない。ただ志は忘れていない。絶対にそれに向かって進むし、絶対に諦めないし、信じている」と語った。
日本ハムにとって10連敗は、11連敗(2分けを挟む)を喫した05年以来、12年ぶりのこと。静岡、東京ドームでの開催があったため、この試合が終われば、12試合ぶりに本拠地・札幌へ戻ることが出来る。苦しい遠征が続いただけに「早く選手たちを落ち着かせてやりたい。年間いくつ負けられるという数の中に入れながら戦っているつもりだけど、それでも早く止めて選手たちに落ち着いて野球をやらせてあげたい気持ち」と指揮官は言う。
連敗脱出を狙う一戦。「単純にガツガツと、こんなチャンスはないと目の色を変えてガムシャラにやってくれるという、純粋な思いが何か流れを作ってくれると思っている。それを求めているところはある」と若い力にも期待する。果たして、昨季の王者・日本ハムは暗いトンネルから抜け出せるだろうか。
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福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani