サイン盗み問題でESPNが緊急世論調査 58%の米国人が「選手も処分すべき」
ESPNは全米の成人1100人(うち810人がMLBファン)を対象に調査を実施した
米球界を揺るがせているサイン盗み問題。MLBはアストロズに厳罰を科し、アストロズのAJ・ヒンチ、レッドソックスのアレックス・コーラ、メッツのカルロス・ベルトランの3監督が解任されるなど、深刻な事態に陥っている。米スポーツ専門テレビ局「ESPN」は1月16、17日に世論調査を実施。MLBファンの過半数がアストロズの選手にも処分が科されるべきと回答している。
ESPNの調査は、依頼を受けた「Global Strategy Group」が全米の成人1100人を対象に実施。そのうち810人がMLBファンだという。
調査では、米国人の58%は、アストロズの選手がMLBによって処分されるべきだったと答えた。さらに米国人の72%、ファンの76%が、MLBがサイン盗みに関わった選手を処分するために次のステップに移ることをサポートすると答えている。
また、米国人の多くがドーピング/ステロイドのスキャンダルが、サイン盗みよりも悪質だと考えている(49%はドーピングの方が悪質、24%がサイン盗みの方が悪質)。一方、サイン盗みは、ピート・ローズの野球賭博よりも悪質だと答えた(44%がサイン盗みの方が悪質、25%がローズの方が悪質)。
サイン盗みで処分されたチームは、ワールドシリーズのタイトルを剥奪されるべきかという問いには意見が分かれた。アストロズの2017年のタイトルを剥奪すべきという意見は56%、翌18年のレッドソックスのタイトルを剥奪すべきという意見は53%だった。
これまでと変わらずにMLBの試合を見ると答えたのは、米国人全体、ファンともに60%。また、MLBファンの1/3はこれまでと変わらずに試合を見るが、アストロズとレットソックスの試合を見ることは少なくなるだろうと答えた。
74%の米国人と76%のMLBファンは、多くのチームがテクノロジーを使ってサインを盗んでいるが、アストロズとレッドソックスだけが今回明るみになったとも答えている。
MLBはアストロズの選手に対しては処分を科していない。しかし、米国人の58%が何らかの処分を科すべきと考えており、選手への風当たりは強くなりそうだ。
(Full-Count編集部)