鷹の最重要課題“ポスト松田&内川”は… 候補となる期待の若手は誰?
飛距離だけなら柳田を上回るとされる砂川リチャードや増田、野村らに期待
2020年のプロ野球シーズンがいよいよ到来する。2月1日のキャンプインまで残り数日と迫ってきた。新たなシーズンに向けて選手たちが調整を進めていくキャンプ。それと共に若手たちは首脳陣へアピールを重ね、チャンスを掴みにいかねばならない。
4年連続の日本一を目指すソフトバンクにとって、ここ数年、チームの課題として挙げられるのがベテランとなった松田宣浩内野手、内川聖一内野手の“後継者”の育成。内野手の大砲がなかなか育たない現状にあり、チームの最優先事項とも言える。
2018年のドラフトでは小園海斗内野手を、2019年のドラフトでは石川昂弥内野手を1巡目で入札。抽選で外し入団とはならなかったが、チーム事情を表した指名だったと言える。
では、この“ポスト松田”、“ポスト内川”となりそうな候補は誰になるのか。今春のキャンプでも注目の若手選手をピックアップしてみたい。
○増田珠(20歳、3年目)
2017年のドラフト3位で横浜高から入団した増田。入団当時から松田宣を目標に掲げ「熱男!」ならぬ「増男!」と自称した。昨季はウエスタン・リーグで111試合に出場して打率.278、7本塁打53打点をマーク。終盤には1軍デビューを果たした。
○野村大樹(19歳、2年目)
2018年のドラフト3位で王貞治球団会長と同じ早実から入団。3軍で好成績を残し、シーズン終盤には1軍でもデビュー。9月28日のオリックス戦で初出場すると、初打席でいきなりプロ初安打となる右前安打を放った。高卒1年目の選手が1軍初打席で安打を放ったのは、ソフトバンクとなった2005年以降で初だった。
○砂川リチャード(20歳、3年目)
2017年の育成ドラフト3巡目で沖縄尚学から入団した大砲候補。身長188センチ114キロの恵まれた体格を誇り、飛距離だけはチームの主砲である柳田をも上回ると言われる。昨秋のアジアウインターリーグでは本塁打、打点の2冠王に。1月は西武の山川穂高内野手と自主トレを行っている。
○黒瀬健太(22歳、5年目)
高校時代は通算97本塁打を放った大砲。2015年のドラフト5位で入団したが、なかなか結果が出ずに2018年オフには戦力外通告を受けて育成選手となった。来季が育成2年目。秋季キャンプでは王貞治球団会長から直接指導を受けていた。
○栗原陵矢(23歳、6年目)
2014年のドラフト2位で春江工から加入。本職は捕手だが、バッティングに定評があり、野手としての起用も選択肢になるか。昨季は32試合に出場し、勝負強さも見せた。正捕手には甲斐がいるだけに、幅広い起用でチャンスを広げたい。オフは中村晃のもとで自主トレに励み、打撃に磨きをかけている。
(Full-Count編集部)