ソフトB福田が決勝2ラン 川崎の“ゲキ”「Have fun!」に「僕も楽しもうと」
先輩の復帰戦に花添える「ムネさんに上達したところを見せたいと思っていた」
ソフトバンクの福田秀平外野手が、大仕事をやってのけた。28日のオリックス戦(京セラD)。3回に柳田が左足に死球を受けた影響で、3回の守備から途中交代で中堅へ。すると、7回無死一塁で決勝の1号2ランを放った。
同点と追いつかれた直後の7回。この日1軍の合流し、即スタメンとなった川崎が復帰後初安打となる中前安打で出塁。今宮の犠打で1死二塁とし、福田が打席に入った。
「狙っていたストレートを一発で仕留めることが出来た」
2球目、甘く入ったボールを捉えると、打球は右翼スタンドへ。勝ち越しの3ランとなった。今季初安打が、決勝のアーチとなり「よっしゃ?と思って走っていました」。ダイヤモンドを一周すると、ホームで待つ川崎に熱い抱擁で祝福された。
この日は、6年ぶりにソフトバンクに復帰した川崎の初陣。ヒーローインタビューで福田は「ムネさんがミーティングで『Have fun!』と言っていて、僕も楽しもうと思ってやりました」と試合前の舞台裏を明かす。
07年に多摩大聖ヶ丘高からソフトバンクに入団した福田。川崎が12年にマリナーズに移籍するまで、6年間チームメートで「海を渡っている間も、ムネさんに上達したところを見せたいと思っていた」という。「この一発はムネさんのおかげかもしれないです」。先輩の復帰戦に、頼もしく成長した後輩が花を添えた。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count