レッドソックスが田澤純一に来季契約をオファー
球団が発表、米メディアは年俸2億4000万円と予想
レッドソックスが田澤純一投手に来季契約のオファーを出しことを発表したと、米複数メディアが報じた。移籍情報サイトの「MLBトレードルーマーズ」によると、提示額は200万ドル(約2億4000万円)と予想されている。
メジャー40人枠に入っている選手に対して、契約の意向を示すための条件提示をする期限は現地時間2日だった。レッドソックスは、年俸調停の権利を持つ田澤、ダニエル・ナバ外野手の2人にオファーを出したという。
今季年俸127万5000ドル(約1億5100万円)の田澤に対する提示が200万ドルに達する可能性が高いことは、すでに地元紙ボストン・グローブで報じられていた。昨季、ワールドシリーズ制覇に貢献した右腕は、今季も同じ71試合に登板して4勝3敗16ホールド、防御率2.86と、低迷するチームの中で奮闘。2年連続で安定した結果を残したことで、評価は確実に高まっている。
米国でプロのキャリアをスタートさせた田澤がフリーエージェント(FA)となるのは2016年シーズン終了後。この2年間の活躍を見れば200万ドルでも安く見えるが、メジャーではFAまでやや抑えた金額となることは仕方ない。28歳の右腕がこのまま活躍を続ければ、2年後には大型契約を勝ち取れる可能性が高い。
ただ、田澤は昨季途中にメジャーでの実働年数が3年を超えたため、希望年俸を要求できる年俸調停の資格を得ている。提示額に不満があれば、年俸調停を申請することが可能だ。昨オフは、1月14日に選手会が発表した申請者リストに名前が入っていたが、同17日には年俸調停を回避して81万5000ドル(約9600万円)から46万ドルアップとなる127万5000ドルでの1年契約に合意したことが発表された。
王座奪還に向け、パブロ・サンドバル内野手、ハンリー・ラミレス内野手という2人の大物FA野手を獲得するなど、大型補強を続けるレッドソックス。シーズン終了直後に2年契約を結び直した守護神の上原浩治投手とともに、田澤は来季もブルペンに欠かせない存在と見られている。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count