97球完封劇の田中将大、Rソックス名将はゴロアウトに驚嘆「素晴らしかった」
レッドソックス・ファレル監督も脱帽「本当に効果的だった」
27日(日本時間28日)の敵地レッドソックス戦で自身3年ぶり2度目の完封勝利を挙げたヤンキース・田中将大投手。わずか97球で完封を達成した右腕を敵将も称賛している。レッドソックスの球団公式サイトがレポートしている。
田中は相手エース左腕セールとの投げ合いで圧巻の投球を披露。3安打無四球で2014年5月14日のメッツ戦以来となる完封劇を披露した。そんな右腕にレッドソックスのジョン・ファレル監督も脱帽。記事の中で「タナカについては、ゴロに打ち取るあたりが素晴らしかった。ゴロのアウトが15回だったと思う。塁に走者を出しても、ダブルプレーで切り抜けられた。制球のクオリティも高い。ストライクゾーンでもミスはなかった。スライダーとスプリットの堅実なコンビネーション。本当に効果的だった」と称えている。
「精密機械」と評されたメジャー通算355勝のグレッグ・マダックスが100球未満の完封勝利を13回達成していることから、同様の完封劇は「マダックス」とも呼ばれている。田中はメジャー80登板目にしてその偉業を達成。今季は出遅れたが、これで3勝1敗、防御率4.20と調子を上げてきた。
一方、この日敗戦投手となったセールもここまで1勝2敗ながら防御率1.19と優秀な成績を残しており、指揮官は「クリスは過去4試合の試合と同じだった。パワフルで、多くの空振り三振を奪った。とても効率的でもあった」と称えたという。
敵地で行われた伝統の一戦で際立った投球を見せた田中。その快投に敵軍からも称賛の声が上がっている。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count