鷹36歳松田宣、今季も熱男宣言「ベテランが声を出さなくていいのは古い考え」
6年連続全試合出場、8年連続ゴールデングラブ賞へ、2年連続30発へ意欲「モチベーションになる」
ソフトバンクの松田宣浩内野手は23日、ヤフオクドーム内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、5000万円増の推定年俸4億5000万円で新たに2年契約を結んだ。今年の東京オリンピックへの熱い思いを語った。(金額は推定)
昨季の松田はチームで唯一の全試合出場を果たして打率.260、30本塁打、76打点の成績を挙げた。全試合出場は5年連続、ゴールデングラブ賞も7年連続(8度目)で受賞。常に声を出してチームを鼓舞する姿勢は多くの若手選手の手本にもなっている。球団もそれらを高く評価し、新たな2年契約を結ぶこととなった。松田は「もっと長い契約年数の提示もあったが、この2年が勝負だと思った。2年できれば、その後もできる」と語った。会見の中でも「日本代表での金メダルが目標」と、継続性と五輪への思いを強く語った。
「打つ守る走るだけでなく、それ以外のことも求められる。数字で選ばれることは大事だが、侍ジャパンでも自分の声が少しでもプラスになれば」と松田。昨秋のプレミア12でチームは優勝を飾ったが、松田自身は打率1割台と低迷。「プレミアの悔しさをぶつけられるのはそこ(東京五輪)しかない」と、自国開催五輪でも侍の一員となることを強く希望している。
ソフトバンクにおいても「ポスト内川とかポスト松田という声は聞こえてくるが、まだまだ譲る気はない。結果と実力で勝負したい」とし、「ベテランになれば声は出さなくていいというのは古い考え。ここまで頑張ってこれたのは明るく声を出してきたから」と、今季も自らが武器と認める声でチームを鼓舞していく。
昨季までの5年連続の全試合出場、7年連続のゴールデングラブ賞、2年連続の30本塁打についても「続けていくことがモチベーション」と、連続記録をさらに上積みしていくつもりだ。
(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)