ロッテ、西武ウルフの前に為す術なし 頭かきむしる監督「打てなさすぎる」
7回を69球で2安打零封、21アウトのうち内野ゴロが13
ロッテは30日、敵地での西武戦に1-2で敗れた。9回にようやく1点を返したものの、西武の先発ウルフには7回を2安打に抑えられ、得点できなかった。
伊東監督は、試合後ベンチ裏に出てきて、頭をかきむしる仕草を見せた。天敵のウルフに今季2試合連続で零封された。16日はZOZOマリンで6回を4安打。この日は7回をわずか69球で2安打。13イニングで放った安打は6本だけで、ツーシームとカットボールを打たされ、前回と同じように内野ゴロの山を築いた。7回21アウト中内野ゴロは13個にのぼった。
「打てなさすぎる。結構手元で変化して。チャンスらしいチャンスはほとんどなかった。しょうがないと言う言葉は、何回も使ってきたけれど…。真っすぐと思って打ちにいったら芯を外される。ストライクゾーンに来るボールなので、対処していかなければならない。次は攻略しないといけないと思う」と、伊東監督は声を落とした。
0-0の3回、先頭の大嶺翔が一塁前へバント安打を決めて出塁した。大嶺は「ベンチの指示です。ひっかけたら内野ゴロになるので、何とかセンター方向への意識で打席に入っている。やるべきことをやって、次回打つしかないです」と話した。
ベンチもあの手この手と策を講じたが、吉田のバント失敗もあり、三ゴロ併殺打で先制機を潰したのはもったいなかった。
9回1死で代打・細谷が「打ったのはカットボールで少し変化したが、思い切りいった」と、西武・守護神の増田から今季2号ソロアーチを放ったが、時すでに遅しだった。
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細野能功●文 text by Yoshinori Hosono