日本野球への順応実感 ホークス新助っ人ジェンセンが2軍で本塁打量産モード
日本野球への順応に手応え、ジャンセン「タイミングが合ってきている」
ソフトバンクの新助っ人がアーチを量産している。とは言っても、1軍で活躍しているアルフレド・デスパイネではない。ファームで必死に汗を流し、1軍昇格を狙っているカイル・ジェンセン内野手のことである。
ファーム本拠地のタマホームスタジアム筑後で2日に行われたウエスタンリーグのオリックス戦。同点で迎えた7回に、特大の1発は飛び出した。2死で打席に入ると、オリックス5番手の比嘉が投じた真ん中低めのボールをジャストミート。甲高い快音を残した打球は、中堅バックスクリーンを直撃した。
勝ち越し点を生み出す8号ソロに「それまでの打席も感触は悪くなかった。最後をホームランで終われて良かったよ」と笑みを浮かべた。
この日は4打数1安打1本塁打。最近5試合で21打数7安打の打率.333をマークし、3本のアーチを放っている。最近10試合で見ても5本塁打と量産し、8本塁打はリーグトップを独走。23打点もリーグ1位だ。「自分のスイングをすることを心がけてやっている。タイミングが合ってきている」と状態が上向いてきていることを自らも実感している。
チームの長打力強化を期待され、ダイヤモンドバックスから加わったジェンセン。だが、オープン戦では日本の投手への適応に苦労し、結果を残せなかった。ウエスタンリーグでも一時は打率1割台に低迷。カブスから復帰した川崎宗則はアメリカと日本の投手の「間」の違いを口にしていたが、ジェンセンも「そういうものを感じるところはある。アメリカと日本の投手の感覚は違う」という。