負傷中のハム浅間に刺激与えた同期の活躍 「焦らずリハビリして良かった」
1軍昇格即スタメンで活躍、「自分自身もチームも乗っていけた」
今季初昇格した日本ハムの浅間大基外野手が2日のロッテ戦(札幌ドーム)に「2番・右翼」で先発出場。1点リードの2回2死満塁で右翼線に貴重な2点滴時二塁打を放った。
お立ち台では堂々と胸を張った。「僕にとっての開幕戦なので今まで以上に集中しました」。その言葉通り、カウント1-2と追い込まれた後に3球続けてファウルで粘り、ロッテの西野の内角直球を右翼線にライナーで弾き返した。「あそこは勝負どころ。あれで自分自身もチームも乗っていけたなかなと思います」と振り返った。
陽岱鋼が抜けた後の外野手争いでレギュラー獲りを期待された今季は、2月のアリゾナキャンプ序盤で腰を痛めて戦線離脱した。先月12日のイースタン・リーグ西武戦で実戦復帰。まだ10試合27打席しか立っていないことに不安も漏らしていたが、持ち前の集中力で大仕事をやってのけた。
リハビリ中はテレビを見ながら、最下位に低迷するチームに心を痛め、同期入団の清水優心捕手や石川直也投手の活躍からは刺激を受けた。「(1軍に)早く行きたい気持ちは強かったですが、焦らずリハビリして良かったです」と笑った浅間。遅れてきた期待の若手がチームに勢いを与えた。
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石川加奈子●文 text by Kanako Ishikawa