ヤンキースは「全てが上手くいく年に」 地元紙が世界一“本命”に推す理由とは?
田中、パクストン、ルメイヒューらが最終年、ライバルは“サイン盗み”渦中
2019年は7年ぶりにア・リーグ東地区を制したものの、リーグ優勝決定シリーズでアストロズに敗れたヤンキース。今季は2009年以来の世界一を目指すシーズンとなるが、そんなヤンキースに追い風が吹いているという。地元紙「NJ.com」がチャンスをものにしなければならない“理由”を特集している。
2017年本塁打王&新人王のアーロン・ジャッジ外野手、昨季38本塁打のグレイバー・トーレス内野手らの若きスター選手たちに加え、投手史上最高額となる9年総額3億2400万ドル(約354億円)でゲリット・コール投手の獲得に成功。長く活躍できそうな選手たちが揃ったことから、「2020年のシーズンを、ヤンキースにとって『今しかないチャンス』と考えるべきではない」と長期的に強さを維持できると予測している。
一方で「だからといって、毎年全く同レベルのチャンスがあるというわけではない。ワールドシリーズ優勝の可能性が今季最も高いと思われる理由は、その“タイミング”である」とも言及。2020年が世界一に適した“タイミング”である理由を挙げている。
まずは、同じア・リーグのライバル球団の現状。2019年リーグ優勝のアストロズはサイン盗みスキャンダルの渦中で監督、GMが未定。さらにはコールをFAで失った。レッドソックスは同じくサイン盗み騒動でアレックス・コーラ監督を失い、ぜいたく税の問題で補強が難しく、2018年MVPのムーキー・ベッツ外野手にはトレードの噂も出ているありさまだ。
続いては、2020年シーズン後に3選手がFAとなること。記事によると、田中将大投手、ジェームズ・パクストン投手、DJ・ルメイヒュー内野手はいずれもFA選手のトップ20に入っており、「2021年以降もヤンキースに残る可能性はあるが3人とも30歳を超えている。彼らがヤンキースに居る時間がこの先長くないことは十分あり得るだろう」と、この3選手が揃う時間は限られているとしている。
記事では、このような理由から「今季、ア・リーグはヤンキースのものだ」と予想。「2020年のヤンキースは長くは続かない。今年こそがブロンクスで全てが上手くいく年になるはずだ」と大本命にあるとしている。
(Full-Count編集部)