レッドソックスが差別発言の観客を追放処分「人種差別はまかり通らない」

さらなる調査はボストン警察人権対策チームに託す

 レッドソックスは3日(日本時間4日)、1日に本拠地フェンウェイパークで人種差別発言をした観客を「2度とフェンウェイパークに迎え入れない」と追放処分にしたと発表した。

 1日に行われた試合で、オリオールズのアダム・ジョーンズ外野手に対して、客席から人種差別的言葉が浴びせられ、ピーナッツが入った袋が投げつけられる問題が起きた。これを受けて、アフリカ系アメリカ人選手やラテン系選手らが次々と、自らのフェンウェイパークでの体験を告白。MLBコミッショナーのロブ・マンフレッド氏も「全く受け入れがたい」と話していた。

 レッドソックスは2日にオーナーのジョン・ヘンリー氏が公式に謝罪、この日次のような声明を発表した。

「火曜日の夜(1日夜)のレッドソックスーオリオールズ戦で、あるファンから別のファンに対するコメントの中で人種差別用語が使われたと、レッドソックスの球場警備に報告がありました。発言した人物は即座に球場を退場させられ、2度とフェンウェイパークに迎え入れない旨を伝えられております。

 レッドソックスはフェンウェイパークでの人種差別用語の使用を断じて許しません。今回の件で気分を害された方にお詫び申し上げます。フェンウェイパークはもちろん、野球界、そして我々の社会で、人種差別はまかり通りません。レッドソックスは、この件の詳しい調査をボストン警察の人権対策チームに託し、さらなくアクションが必要かの判断を委ねたいと思います」

 人種差別用語を投げかけられたジョーンズは、翌2日の試合でスタンディングオベーションを受けていた。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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