岩隈久志、打球が左脚直撃も指揮官は案じず「彼はタフ。次回も投げるはず」

5回に打球が左膝付近を直撃、6回に1被弾含む3連打で降板

 今季初勝利を目指し、3日(日本時間4日)に本拠地でのエンゼルス戦で、6度目の先発マウンドに上がったマリナーズ岩隈久志投手。序盤は快調に飛ばしながらも、6回先頭から3連打で3失点し、待望の1勝目には届かなかった。

 この日、岩隈は5回に先頭シモンズの打球を左膝付近に受ける不運に遭った。鋭い打球は岩隈の脚を直撃。岩隈は痛みに顔をゆがめて脚を引きずる素振りを見せたが、そのまま続投。直後に安打と四球で2走者を背負ったものの、無失点に抑えたが、マウンドに戻った6回、無死二塁からトラウトに8号2ランを被弾。さらに、続くプホルスに左翼へ安打された後、わずか81球を投げたところでマウンドを下りた。

 試合後、打球が当たったことが岩隈の早期降板に繋がったのか質問されたサービス監督は「(打球は)かなりの強さだった」と衝撃を認めつつも、「出来る限り続投させるつもりだった。(打球直撃は判断に)影響していない」と明かしたという。同時に、最近の岩隈の失点傾向として「畳みかけられることがある」と指摘し、6回に3連打を浴びた事実が降板の判断につながったとしたそうだ。

 また、打球が直撃した箇所が左膝下だったことを明かし、戦線離脱の可能性については「彼はタフだから。次回も投げるはず」と大きな心配はしていないようだった。

 この日、5回まで見せた好投については「スプリットがよかったし、速球で高低差をつけて、打者のバランスを崩せていた。ああいう投球が必要だった」と称えた。

 明日以降の脚の状態が気になるところだが、次回こそは会心の登板でチームを勝利へ導き、自らも今季初白星を掴みたい。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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