ヒットを淡々と積み重ねる―4割維持の日ハム近藤、好調の要因は「気持ち」
2安打で打率.409に上昇も「打率は上がったり下がったりするもの」
日本ハムの近藤健介捕手が5日、本拠地でのロッテ戦で今季11度目のマルチ安打をマークした。6回に中前打を放つと、7回2死二塁で中前へ弾き返して、貴重な追加点を奪った。
試合後は「きょうヒットが出て良かったです」とホッと息をついた。開幕から首位打者として快調に飛ばしているが、札幌に戻ってきてからの4試合中3試合は音なし。試合前の打率はジャスト4割だったが、この日の2安打で打率を.409にまでまた上げた。
依然として4割をキープしているのは12球団でただ一人。好調の要因について近藤はメンタル面を上げた。「ぶっちゃけ、すぐにうまくなるものではないので。気持ちのコントロールが大事」と言う。その言葉通り、4割という数字に惑わされる様子はない。「打率は上がったり下がったりするもの。ヒット1本を打てるように心がけたい」。一喜一憂せず、淡々と安打を積み重ねている。
【了】
石川加奈子●文 text by Kanako Ishikawa