イチロー氏の満票殿堂選出に米記者は懐疑的 「勿論彼にはアンチがいるだろう」
全米記者協会所属のブラウン記者はPSでの活躍が少ないことを懸念
マリナーズなどで通算3089安打を放ち、米国野球殿堂入りが確実視されるイチロー氏。ヤンキース一筋で通算3465安打を放ったデレク・ジーター氏が今年、満票に1票足りずに殿堂入りしたことで、米メディアなどでは2025年に殿堂入り資格を得るイチロー氏の満票選出を期待する声が高まっている。
米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」のシニアライター、ジェイソン・スターク氏は「もしジーターが満票選出されないのなら、それを実現させるのは誰?」と投稿。これに対して、全米野球記者協会に所属している米経済誌「フォーブス」所属の記者、モーリー・ブラウン氏は「勿論彼にはアンチがいるだろう」と綴り、イチロー氏の満票選出は難しいとの見解を示している。
ブラウン氏は、MLSのシアトル・サンダースのサポーターグループ「ゴリラFAの創設者」ケビン・ゼルコ氏とツイッターでやり取りする中で自身の見解を示している。ゼルコ氏が「イチロー嫌いの人はいるだろう」と綴ると、ブラウン氏は「勿論彼にはアンチがいるだろう」と投稿。ポストシーズンでの活躍が少ないことが投票に影響するとの見方を示している。イチロー氏がポストシーズンに出場したのはマリナーズでの2001年と、ヤンキース時代の2012年の2度。いずれもリーグ優勝決定シリーズで敗れている。
ゼルコ氏がさらに「イチローが満票選出されないことはわかっている」と記すと、ブラウン氏は「まず間違いなく、君は正しいと思う」と返信している。
いずれにせよ、5年後のことについて“議論”がなされるのはイチロー氏がそれだけ偉大であるということだろう。実際はどうなるのか。早くもその日が待ち遠しい。
(Full-Count編集部)