前田健太、6回先頭の四球で降板 指揮官「長い回を投げさせたかったが…」
1点のリードを許して87球で降板、指揮官は「代える時間だと思った」
ドジャースの前田健太投手は5日(日本時間6日)、敵地でのパドレス戦に先発し、5回0/3を3安打2失点(自責1)8奪三振3四球で勝敗はつかなかった。2、3回と6者連続三振を奪うなど好投したが、踏ん張りきれずに逆転を許すと、6回の先頭打者にストレートの四球を与えたところで降板。1点のリードを許したままマウンドを降りた。ドジャースは終盤に猛攻を見せて逆転。前田の黒星は消え、最後は8-2で勝利した。
前田は2回、シンフ、サンチェス、レンフローを3者連続見逃し三振に仕留めると、3回はアイバー、チャシーン、マーゴットをいずれも変化球で3者連続空振り三振。この2イニングは6者連続三振と完璧な投球を見せた。
しかし、前田は1点リードの4回にヒットと四球で1死一、二塁され、シンフにタイムリーを浴びて同点。5回には味方の失策も絡んで1死一、三塁とされ、マーゴットには勝ち越し犠飛を許した。83球で6回も続投したが、先頭マイヤーズにストレートの四球を与えると、ロバーツ監督がベンチから出てきて前田は降板となった。
球団公式サイトによると、デーブ・ロバーツ監督は前回登板で復調の兆しを見せた前田について「長い回を投げるチャンスを与えようと考えていた」という。しかし、結果的に87球での降板という決断を下した。「マイヤーズに対して4球連続でボールを投じたとき、アビランを登板させる時間だと思った」。実際、ロバーツ監督がマウンドに行くまでに少し間があり、迷った末の決断だったことがうかがえる。
今季は開幕から4登板を終えた時点で1勝2敗、防御率8.05と苦しんだ右腕。指揮官は「彼はあるべき姿ほどアグレッシブではないと思っていた」と話したという。ただ、7回1失点で2勝目を挙げた前回登板に続き、この日は8三振を奪うなど、復調の兆しを見せている。記事では、指揮官が「彼は多くの三振を奪った…6者連続三振を記録していた」と試合後に投球内容を振り返っていたことも伝えている。
球団公式サイトは、見出しで「安定の登板でマエダは復調し続けている」としている。指揮官の信頼を勝ち取る投球を、さらに続けたいところだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count