ロッテ連敗ストップ 二木はソフトバンクに初勝利「少しでもやり返したい」
田村とのコンビで勝利に貢献、伊東監督も「よく我慢して投げた」
ロッテの二木と田村。若いバッテリーでチーム今季初の6連敗を阻止した。
6日のソフトバンク戦、4-1の勝利に「打」でも貢献したのは田村。2回1死二、三塁で摂津の配球を読み切り、カーブを中前に運んだ。先制の2点タイムリーを「自分がキャッチャーだと思って打席に入った。自分でもあそこは変化球でいく。思い切り狙った」と振り返った。
今季3試合目の先発だった二木は、その田村の好リードにも支えられ、立ち上がりはストレートを中心に押した。最大瞬間13メートルの強風で曲がりが大きくなったスライダーと、よく落ちるフォークもうまく利用した。同じ鹿児島出身で「小学校5年の時、あこがれて川崎モデルのグラブを買った。対戦できてよかった」というメジャー帰りの川崎には初回144キロの直球で見逃し三振。3回にはカーブを左前打されたが、3回までに強打のソフトバンク打線に許した安打は、川崎のこの1本だけだった。
4回2死二、三塁のピンチでは、前日のヒーロー上林との勝負を避けて歩かせ、満塁にしたが、田村のサインにこの日初めて首を振り、フォークで高谷を空振り三振。ピンチを切り抜けた。5回に柳田、内川の連打で1点を失ったが5回を98球4安打5奪三振。伊東監督「ランナーを出しながらも、よく我慢して投げた」と4月29日の西武戦に続く、2試合連続白星の今季2勝目を称えた。
昨年はソフトバンクに0勝3敗と勝ち星無しで「昨年やられた分を、少しでもやりかえしたい」と二木。「今年は首の振り方も迷いがなく、自信がついてきたのかと思う」と田村も二木の成長を認めていた。
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細野能功●文 text by Yoshinori Hosono