ダルビッシュ、“苦手”を「克服?」 防御率7.71の敵地で1失点粘投に手応え
シアトルでは試合前まで3戦3敗、「大量失点のイメージしかない」も…
レンジャーズのダルビッシュ有投手は5日(日本時間6日)、敵地でのマリナーズ戦で7回116球を投げて6安打1失点5奪三振4四球と力投。勝敗はつかなかったものの、粘りのピッチングで延長13回の熱戦を3-1で制したチームに貢献した。敵地セーフコ・フィールドでは相性が悪かったが、この日はしっかりとゲームメーク。右腕は試合後に自身のブログで「克服?」と手応えを示している。
文字通り苦闘となった敵地でのピッチング。しかし、エースは崩れなかった。1点リードの4回に先頭カノに同点弾を浴び、5回は2四球から1死一、二塁とされる。ここで2安打のセグラを迎えたが、遊ゴロ併殺打でピンチを脱した。6回もカノの左前打、シーガーへの四球で2死一、二塁としたが、最後はバレンシアをスライダーで空振り三振。7回は四球、犠打、暴投で1死三塁のピンチも、ダイソンをスライダーで空振り三振、セグラはファウルで粘られながらも中飛とし、同点のままマウンドを降りた。
毎回走者を出し、実に5度も先頭打者を出したが、最少失点で踏ん張った。試合後に「克服?」のタイトルでブログを更新した右腕は「チームが勝って何よりです(^^)」と喜びつつ、「実は自分、シアトルマリナーズの本拠地でいいピッチングした覚えがないんです。。毎回ストライクが入らず、大量失点のイメージしかないんですよね(^^;」と綴っている。実際、セーフコ・フィールドでは過去3試合登板で0勝3敗、防御率7.71と悪いデータが出ている。
ダルビッシュは、試合前のブルペン投球も「最悪」だったと振り返り、「でも切り替えました! 粘っていれば何とかなると!(笑)」と明かす。「スライダー以外でカウントとるのに苦労したので、スライダーばかり投げました(笑)」。最大の武器を軸に、苦しみながらも相手打線を抑えていったという。
相手打線の打ち損じや、味方の好守に助けられた、とも率直に綴った右腕は「次こそは文句なしのピッチングで勝ってみせる!」と力強く宣言。勝敗はつかなかったものの、今後への糧となる投球になったようだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count