田中将大「寝不足ヤ軍救う」 NY紙称賛「必要な時にいい投球するのがエース」

7回112球の力投で5勝目、同僚も絶賛「彼の諦めない姿勢が見られた」

 ヤンキース田中将大投手は8日(9日)、敵地レッズ戦で7回を10安打4失点(自責3)とし、今季5勝目(1敗)を飾った。今季初のナ・リーグ本拠地での先発で、今季最多112球を投げる力投を披露し、チームに勝機を与えたエースの奮闘を、地元紙「ニューヨーク・タイムス」電子版が称賛している。

 田中の投球を称えるのは「寝不足ヤンキースを救った睡眠十分のマサヒロ・タナカ」と題した記事だ。ヤンキースは前日7日(同8日)に敵地カブス戦で延長18回、6時間5分にも及ぶ死闘となったナイターを制した後、次の遠征地シンシナティに移動した。ホテルにチェックインできたのは明け方だったが、8日(同9日)先発予定の田中は練習を済ませた後で一足先にシンシナティへ移動。ホテルの自室でチームメイトが繰り広げる熱戦の様子を見守った。

 延長18回の死闘を含め、最近はフル稼働だったブルペン陣に小休止を与える意味でも、「昨日あれだけのゲームをしているし、僕がしっかりと長いイニングを投げてっていう気持ちはマウンドに上がる前からありました」と通訳を介して語った田中は、今季最多10安打を許しながら見事7回を投げきってブルペンの負担を減らした。記事では「チームが必要とする時にいい投球をするのがエースなら、田中はヤンキースのためにその通りのことを成し遂げた。疲弊したブルペンに休息を与えた」と絶賛した。

 また、4回無死満塁のピンチを無失点で切り抜けた際、自陣ベンチに向かいながら2度雄叫びを上げた姿を「いつになく感情をむき出した」と指摘。気合十分のパフォーマンスを見せたエースについて、遊撃手グレゴリウスは「いい姿を見られた。彼の諦めない姿勢が見られたんだから」と称えたという。

 チームはこれで6連勝をマーク。打たれながらも、疲れたチームを牽引すべく奮闘したエースの評価が高まっている。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY