右肩炎症でDL入りの岩隈久志、左膝影響と米紙「いい調整ができなかった」
3日エンゼルス戦で打球直撃の左膝の腫れ引かず
右肩の炎症で10日間の故障者リスト(DL)入りしたマリナーズ岩隈久志投手だが、戦列を離れる決断を下す大きな要因となったのが、3日(日本時間4日)のエンゼルス戦で左膝付近に打球を受けたことだったと地元紙「シアトル・タイムズ」が報じている。
3日の本拠地エンゼルス戦で、5回に先頭シモンズの打球を左膝付近に受けながらも、5回0/3を3失点と力投した岩隈。左膝の状態を考慮して、中4試合のスケジュール通りならば9日(同10日)だった先発予定が11日(同12日)になったことが発表されていた。だが、先発予定日を前に自らサービス監督の元を訪れ「右肩が思ったような反応を示していない」と伝えたそうだ。
右肩の状態について「最近2試合ほど、マウンドから投げた時に、違和感と痛みを感じていた」と通訳を介して説明したという岩隈だが、戦列を離れる決断を下した大きな要因の1つとなったのが、打球を受けて腫れている左膝だという。左膝をかばいながら投げることで「肩をあまり悪化させたくなかったし、フォームを崩したくなかった。かばいながら投げると、身体の別の場所に影響が出ることがあるので」と話したという。
登板間の調整が思うようにいかなかったことも影響しているようだ。地元紙「タコマ・ニューストリビューン」電子版によれば「あまりいい調整ができなかった。自分のルーティンができないと、次の先発に不安を抱えたままになる」と話したといい、無理を押して登板してチームに迷惑を掛けたくなかった気持ちを明かしたそうだ。
チームは怪我人続出の状態だが、自分の身体の状態を考慮し、正直に監督に伝えた右腕に、サービス監督は「彼はプロだし、ベテラン。状態が整ったら、教えてくれると信じるだけ」と信頼感を示したいう。
DL入りは7日(同8日)にさかのぼって適用されるため、最短では17日(同18日)アスレチックス戦から戦列復帰が可能だが、負傷箇所が肩だけに復帰時期は慎重に見極めることになりそうだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count