横浜で火花散らした大型右腕2人 井納健闘もメッセンジャー無傷5連勝
メッセに三遊間破る安打許した7回、無失点に抑えた井納はガッツポーズ
阪神のメッセンジャーとDeNAの井納が12日、横浜スタジアムで見応えのある投げ合いを演じた。
開幕から無敗の4連勝中、1メートル98センチのメッセンジャーと、前回のヤクルト戦で完投勝利を挙げたタフネス、1メートル88センチの井納。チームを代表する大型右腕の激突は白熱の投手戦となった。
両投手とも走者は出すが、要所は抑える投球で3回まで両軍無失点。試合は4回に動いた。
阪神は2死から中谷が二塁への内野安打で出塁すると、続く鳥谷が左中間へ二塁打を放ち、中谷は一気に生還した。しかし、DeNAはその裏に2死二塁から宮崎が右中間を破る二塁打を放ち、同点とした。
6回、中谷に勝ち越しのソロを許した井納は、その裏の攻撃で2死一、二塁の好機で打席へ。それまで2打席連続三振を喫していたが、勝利への執念で初球から積極的に打ちにいった。そして4球目だ。前の2打席で決め球になっていたカーブを一塁後方へ。外野手が前進守備を敷いていたこともあり、右飛に終わったが、井納の必死さが伝わる打席だった。
井納の闘志に誘発されたのか、メッセンジャーは7回1死二塁の3打席目、こちらも前の2打席は三振していたが、初球の144キロのストレートを強振し、三遊間を破るヒットとした。好機は広がったが、続く高山は三振、北條は二ゴロ。無得点で切り抜けた井納は、この試合で初めてガッツポーズを見せた。
結局、メッセンジャーは7回を投げて9安打1失点の109球。井納は8回に福留、鳥谷に痛恨のソロを浴びたこともあり、8回で9安打4失点の122球。意地の投げ合いを制したメッセンジャーは開幕5連勝を飾った。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count