巨人育成モタに球場「オーッ」 3安打&2打点&全力疾走、支配下へ猛アピール
バット折り安打に全力走塁に場内から拍手
巨人は8日、2度目の紅白戦を行い、紅組の「3番・左翼」で出場したイスラエル・モタ外野手が3安打を放つなど、攻守で存在感を示した。
モタはドミニカ共和国出身の24歳。ナショナルズ傘下マイナーを経て昨季、巨人と育成契約を結んだ。188センチ、98キロから繰り出されるパワーには目を奪われる。1回目の紅白戦でもタイムリーを放ってアピールしたが、この日も止まらなかった。
まずは初回2死から、バットを折りながらも左翼前にボールを運ぶと、その力にスタンドから「オーッ」という感嘆の声が漏れた。3回にも左翼フェンスまで到達する安打を放った。二塁を果敢に狙ったが、クッションボールを処理した石川に阻まれたが、アピールには十分だった。
次に見せたのは肩だった。4回1死三塁から田中俊の左飛を捕球。三塁走者の岡本はスタートを一度切ってやめたが、左翼のモタは本塁生還を阻止するためにノーバウンドで本塁へ返球。ボールが捕手のミットに収まると、またスタンドが沸いた。
3点を追う5回にも好機から、2点タイムリーとなる左前打を放ち、これで3安打をマーク。陽と大城の安打で進塁し、最後は大きな体を使って、スライディングでホームイン。懸命な全力疾走の生還にも、場内からモタに温かな拍手と歓声が送られた
(楢崎豊 / Yutaka Narasaki)