レンジャーズGM“大谷詣で”現地伝える ライバル首脳陣を刺激する可能性も
球団公式サイト「二刀流・大谷視察でダニエルズ訪日」と報じる
レンジャーズのジョン・ダニエルズGMが11日、鎌ケ谷にある日本ハムの2軍施設を訪れて、戦列から離れている大谷翔平投手の練習に熱視線を送っていたことが、日本で大々的に報じられたばかりだが、海を渡ったアメリカでも大きな話題になっている。球団公式サイトでは「二刀流・大谷視察でダニエルズ訪日」のタイトルで、特集記事を掲載している。
ダニエルズGMはジョシュ・ボイドGM補佐やアジア担当スカウトと共に鎌ケ谷まで“大谷詣で”。タンパリングになってしまうため、大谷と直接会話することはなかったが、熱視線を送っていたという。記事では「何よりも重要なのは、大谷がアメリカに来ると決めた時に備えて、交渉の土台作りをすることにあった」と指摘。ダルビッシュ有投手がポスティング制度を利用してメジャー移籍を果たした2011年オフにも、ダニエルズGMが日本を訪れたことを伝えている。
メジャー関係者のみならずアメリカの野球ファンの、二刀流・大谷に対する注目度は高まる一方だ。昨年12月から新たに施行された労使協定により、25歳未満の海外選手はメジャー球団とマイナー契約しか結べないことになったが、それでも大谷はCBSのドキュメンタリー番組「60ミニッツ」でメジャーでプレーしたい気持ちは変わらないと話していた。早ければ今季終了後にも海を渡る可能性があるが、現在は開幕直後に痛めた左太もも裏を治癒させるため、戦列を離れて2軍施設で練習に励んでいる。
記事では、元ヤクルト守護神で現在はレンジャーズの重要なブルペン要員として活躍するトニー・バーネットに直撃。「彼は間違いなく才能ある選手。100マイル(約162キロ)で投げる能力を持つし、強力な左打者だ。チームを勝利に導ける選手だ」と絶賛したという。
今回のダニエルズGM訪日の報道が、他球団の首脳陣を刺激することになるのだろうか。早くも大谷争奪戦は加熱の雰囲気を見せている。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count