チグハグさ極まるロッテで存在感 2発ダフィーに林球団本部長「兆し見えた」
新助っ人ダフィーが初の1試合2発、伊東監督「よくなってる感じはする」
打線が上向けば、投手陣が打ち込まれ、チグハグさが極まるロッテ。その中で、新外国人のダフィーが11日の日本ハム戦で来日初の1試合2本塁打を記録した。
試合は日本ハム・レアードの2試合連続の2アーチなどで6-11と敗れたが、ロッテで存在感を見せたのはダフィー。1-5で迎えた4回に有原のストレートを「ランナーが三塁にいたので、何とか返したいと思った。センター方向中心に弾き返す意識で、しっかり自分のスイングができた」と左中間へ9日の楽天戦以来の2号2ラン。直後、阪神から入団テストで移籍した柴田が右翼へ移籍1号の2ランで一時は同点に追いつくなど、沈滞する打線に火をつけた。
ダフィーは8回にも鍵谷から左翼へ3号ソロ。緊急補強に頭を悩ます林球団本部長も「兆しが見えた」とホッとした表情を見せた。日米の違いでインコースのストライクゾーンに悩むなど適応に苦しんだが、「色んなピッチャーがいて、見て慣れることが大事」と、カウント3-1からでも変化球で攻める日本の投手に適応し始めている。
8回の2本目は3-1から外の143キロのストレートで、鍵谷の攻め間違いとはいえ、甘い球をスタンドに弾き返し始めた。
「(ダフィーの)状態はよくなってる感じはする」と伊東監督。今後は打線のてこ入れを見据えており、バント処理のミスなど2試合連続失策に加えて打撃も落ち気味の細谷と、開幕からいまだヒットなしの岡田を2軍に下げ、4月21日に登録抹消したパラデスを上げて、外国人野手2人体制に戻す模様だ。
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細野能功●文 text by Yoshinori Hosono