計89回達成ノーノー、各球団最後の達成者は? ホークスは“最長ブランク”
現球団で最長ブランク、ソフトバンクに偉業達成投手現るか
大記録達成はならなかった。13日の楽天戦(熊本)。ソフトバンクの中田賢一投手は、6回途中まで楽天打線を無安打に封じていた。昨年の熊本地震後、ソフトバンクとしては初となる主催試合。同じ九州に居を構えるホークスを応援しようと、藤崎台球場に集まった熊本のファンの期待もにわかに高まっていた。
6回1死からペゲーロに右前安打を浴び、ノーヒットノーランはならず。打球が右翼前で弾んだ際には、スタンドからもため息が漏れた。「全く意識していなかった」という右腕は続くウィーラーを遊ゴロ併殺に仕留め、結果的には8回途中5安打2失点の好投。4勝目を挙げ「チームが勝ったのが全てですね。年1回の熊本での試合で、何とか勝ちゲームを見せられて良かった」と語っていた。
長いプロ野球の歴史の中で、78人、89回しか達成されていない無安打無得点試合。実は、12球団で達成者が最も長く出ていないのが、ソフトバンクである。前回達成されたのは、なんと戦中。前身の南海軍時代、1943年5月26日の大和戦(神戸)の別所昭投手が最後で、南海ホークス、ダイエー、ソフトバンクとなってから達成者は出ていない。
他球団を見てみると、直近のノーノー達成者は以下のようになる。04年のプロ野球再編の際にオリックスに合併された近鉄では、2000年6月20日の西武戦(大阪D)でエルビラが達成しており、この再編問題で新たに2005年に誕生した楽天には、まだ達成者が出ていない。