西武松坂、93球熱投に手応え　「思っていたより早くフリー打撃に投げられそう」

松坂は3度目ブルペンで初めて捕手を座らせ、変化球も交えた

　西武に14年ぶりに復帰した松坂大輔投手が9日、宮崎・南郷キャンプで3度目のブルペン入り。捕手を立たせて8球後、初めて捕手を座らせ、変化球も交えて93球を投じた。終了後、見ていたファンから拍手が沸き起こり、松坂は思わず笑顔を見せた。

　　練習終了後の会見では「思っていたより体が動きました。悪くなかったと思います。100球以内とは思っていました。もしかしたら、思っていたより早く、フリー打撃で打者に対して投げる練習を入れられるんじゃないかと思います」と手応えありげ。ファンからの拍手には「なんの拍手かなと。正直、どう反応していいいか、戸惑いました。昨年、全然投げてないですし、投げられてる姿を見てうれしかったんですかね？　僕にはわからないですけど」と言いつつ、明るい表情を浮かべた。

　この日は野球日本代表「侍ジャパン｣の稲葉篤紀監督が、建山義紀投手コーチ、井端弘和内野守備・走塁コーチとともに、視察に訪れた。稲葉監督が「国際経験を後輩たちに伝えてほしい」と語っていたことから、何を伝えていきたいかを質問されると、しばし考えた後、「ここでパッと言うのは、ちょっとアレですね。ライオンズの選手から五輪に行く選手が出たら、何か話します」とかわした。

（宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki）