阿部慎之助氏は「名将になる」　巨人史上最強助っ人が絶賛していた“指導者の資質”

昨年のインタビューでクロマティ氏が語ったこ阿部2軍監督の“凄さ”は…

　プロ野球各球団の春季キャンプが盛り上がりを見せている。セ・リーグ連覇を目指す巨人では、1軍だけでなく2軍にも大きな注目を集める男が……。昨年限りで現役を引退した阿部慎之助2軍監督だ。球史に名を刻む名捕手として偉大なキャリアを刻み、今年から野球人生の第2章をスタートさせたが、そんな阿部2軍監督の指導者としての成功に太鼓判を押すのが巨人史上最強助っ人と呼ばれるウォーレン・クロマティ氏。「名将になる」と言い切る理由は……。

　阿部2軍監督は中大から2000年ドラフト1位（逆指名）で巨人に入団。現役19年間で通算打率.284、2132安打、406本塁打、1285打点をマークした。2012年には首位打者と打点王を獲得。MVPにも輝いた。昨季限りで惜しまれながら現役生活に幕を降ろし、今年から2軍監督に就任している。

　昨シーズン、球団のゲストとして岡本ら若手を打撃指導し、5年ぶりのリーグ制覇に“貢献”したクロマティ氏は、そんな「指導者・阿部」の成功を確信している。昨年、Full-Countが行ったインタビューで、その根拠を語っていた。

　まずは、現役時代の阿部2軍監督について「彼のスイングを気に入っている。あれはメジャーリーグのスイングです。速球に対しては特に強い。スイングが速い。他の日本の打者とは全然違う」と絶賛。その上で、「アベさんは名将になると思います」と断言した。理由の1つとして、すでにチーム内でも“特別な存在”となっていることを挙げた。

「ジャイアンツの選手として全てを勝ち取ったかもしれません。彼は長い間活躍した。リスペクトを勝ち得ている。若い選手はアベさんの行動に集中する」

　阿部2軍監督は、現役時代から若手の手本として敬意を集めていた。厳しい面がありながらも、選手から絶大な信頼を寄せられていた。つまり、現時点で“指導者の資質”を兼ね備えているというのだ。