打率3割は「毎年最低の目標」 5年目を迎える広島の安打製造機西川の矜持
昨季は初めて規定打席に到達、セ6位の打率.297をマークした
昨季は4位に終わり、セ・リーグ連覇が3で途絶えた広島。V奪回の鍵を握る一人が西川龍馬内野手がスポーツ・チャンネル「DAZN(ダゾーン)」の「12球団キャンプキャラバン」に登場し、同学年の鈴木誠也外野手とともにチームを引っ張る決意を口にした。
西川は年々真価を遂げている。初めて規定打席に到達した4年目の昨季は138試合出場、159安打、16本塁打、64打点、6盗塁。全て自己最高の数字を残した。打率.297はセ6位だった。3年目の2018年に期待打席未満ながら初の打率3割(.309)をクリア。25歳は「最低でも3割」を目標に掲げる。
「打率3割は毎年最低の目標としてやっています。試合に出る以上はそこを目指してやっていかないといけない」
敦賀気比高から社会人野球の王子を経て2015年ドラフト5位で入団。毎年出場試合数や成績を伸ばしている要因についてはこう語る。「変わったのは体。年々体重も増えてきている。大きく変わったのは体の大きさじゃないですかね」。体の進化が成績に結び付いていると実感している。
打順にこだわりはないという。「自分はどこでもやっていける自信はあるので。(佐々岡)監督が決めたところでその打順をしっかり全うする」と言う。それだけ自身の打撃技術に自信を持っている証拠だろう。
昨季の首位打者で、チームでも侍ジャパンでも4番を担う鈴木誠也とは同じ1994年生まれの同級生。今季の広島は「右の鈴木、左の西川」が打線の“核”になりそうだ。「誠也と同級生なので、なんとかその2人で引っ張っていけたらと思っています」。
新たに佐々岡真司監督が就任して迎える2020年シーズン。広島のヒットメーカー、西川に大ブレークの予感が漂う。