ソフトB寺原、反省の言葉並ぶ2敗目 「徹底して低めというのが大事」
茂木に満塁弾浴びて5回5失点でKO、「投げミスは反省するところ」
反省の言葉が並んだ。14日の楽天戦(ヤフオクD)で5回途中5失点でKOされたソフトバンクの寺原隼人投手は試合後「肝心なところで投げることが出来なかったのが今日のピッチングだった。勝負球で低めにいかないと、こういう結果になる」と肩を落とした。
初回。2死からウィーラーに左翼スタンド最前列に飛び込む先制のソロ本塁打を浴びた。2ボールから、真ん中高めに入った143キロの真っすぐを痛打されたものだった。
2回以降はゼロを並べていたが、5回につかまった。島内に右中間への二塁打、岡島に中前安打を浴びて無死一、三塁。続く嶋にはセーフティースクイズの構えで揺さぶられてカウントを悪くし、3ボール2ストライクから3球ファールで粘られた後、四球を与えた。
「嶋への四球はやっていけないこと。四球を出してしまったことで、流れ、展開がこうなってしまった」。無死満塁。茂木には2ボール2ストライクからの6球目、外角高めに浮いたスライダーを捉えられた。「外野フライかなと思ったけど、ボールが高いからあそこまで持っていかれる」。高々と上がった打球は左翼フェンスの最上部に当たり、ホームランテラス席へと消えた。
リードを5点に広げられる満塁弾。相手の先発は球界を代表する投手の岸だっただけに、試合を決定づけられるアーチになってしまった。チームは2-9で敗戦。寺原は2敗目(1勝)を喫した。
投手の鉄則と言われる低めへの重要性を改めて感じさせられる、この日の寺原の投球。「徹底して低めというのが大事。ボールを投げるところ、ストライクを投げるところの投げ分け、そこでの投げミスは反省するところ」。先発陣の駒不足により、中継ぎから急遽、先発に回っている右腕にとって、悔しい一戦になった。
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福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani